トルコで獲れたマンボウ

2004年1月20日)、トルコのマルマラ海(イスタンブールの近く?)で巨大マンボウが水揚げされました(情報源はトルコ在住の日本人の方Nazlさん。トルコでもTVでその様子が報道されるなどちょっとした騒ぎになったそうです。この様子を見るとトルコでマンボウが獲れることは珍しいことみたいですね。ということはトルコではマンボウを食べる習慣はなさそうです。ちなみに上の写真では舵鰭(カジビレ:マンボウのからだの尾部にある鰭)が波を打ってますね。これはFraser-Brunner,A.,1951.The ocean sunfishes (FamilyMolidae)によると大型マンボウの雄特有のものらしいです。ということはこのマンボウは雄でしょうか?
 トルコでのマンボウの名前はAy Baligi(アイ・バルー)Moon fish(月の魚)という意味だそうです。マンボウは英名ではSunfish,Headfishなどと言われています。その云われは「海の上に横たわっている姿が太陽のようだ」、「からだがなく頭だけの魚」という見た目の印象でつけた名前のようですね。トルコではAy Baligi(Moonfish)と呼ばれ、文字通り「月」を意味しています。深い云われは不明だそうですが、「イスラムの代表的な象徴である「月」を名前に持つなんて、なんとも神秘的ですね。」と語るNazliさん。なるほど、言われてみればその通り。マンボウは「太陽」「月」と昔から宗教的にも重要な象徴であるこの二つの名前をもつ貴重な魚なのですね。だからと言ってマンボウが宗教的にも重要に扱われたという話は聞いたことがありません(笑)。やはり「見た目」の印象だけでしょうか。ちなみにアカマンボウも英名でMoonfishと(他にもOpah:オパと呼ばれる)呼ばれているそうです。アカマンボウはアカマンボウ目アカマンボウ科アカマンボウ属の魚でマンボウとは分類学的にも近い魚ではありません。(マンボウはフグ目マンボウ科マンボウ属)しかし体長は2mを超え、見た目もマンボウに似ています。混同しないようにしましょう。そしてみなさんもMoonfishという言葉と聞いたときに、「それはアカマンボウのことですね。でもトルコではマンボウもMoonfish(アイ・バルー)と呼ばれているのですよ。」と言えるくらいマンボウ通になっておきましょう。
 Nazliさん、貴重な情報、そして写真を提供していただき、どうもありがとうございました。Nazliさんはトルコ在住の日本人の方です。なんと海外渡航歴 約25年、24ヵ国だそうです。NazliさんのHPを拝見しましたが、私はこのHPを見て海外旅行に行きたくて仕方なくなりました。世界各国の素晴らしい写真の数々にただただ見とれるばかりです。特にプララン島の海はすごいです。(インド洋に浮かぶ島らしい・・・行けるのか?)海外に興味をもった方、トルコに興味をもった方、是非NazliさんのHPをご覧下さい。きっと今すぐにでも海外旅行したくなるでしょう!
mola in Turkey1.jpg
(体長3m、体重1t)
mola in Turkey2.jpg


Nazliさんの日記も要チェック!(その後このマンボウがどうなったかなど詳しく載っていますよ)
NazliさんのHP(Beyaz Patika )はコチラ

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